地震について

2月13日の23時8分に仙台で震度6弱の地震がありました。

東日本大震災から10年、忘れかけていたあの揺れの記憶を呼び覚まします。余震が続いたのも記憶に拍車をかけました。

とは言え、東日本大震災の時とは明らかに揺れ具合も時間も短く、当館としてもホコリが落ちたくらいで幸いにも被害を免れました。

友人・知人・親戚からはまったく被害がない事に驚いているようでした。

木造家屋と言うと震災に弱いというイメージがありますが、1978年の宮城県沖地震から度重なる震度6以上の震災から当館は生き延びて参りました。

その理由としては、以下の事が考えられます。

①当館の立地:利府長町断層という震災の原因となる断層が近くを通っていますが、当館下の地盤に青岩盤という固い地盤があると言われている

②建物の構造:当館は縦に50mほどある建物なのですが、1本の長方形型でなく、途中で変形気味のN字型構造になっている為、横揺れにも強く、階段が3か所ある事や木造建築でアソビの部分があるため地震でかかる力を軽減していると言われております。 上の画像は当館の廊下なのですが、この突き当りから左に折れて更に右へ10m程建物が延びております。

③建物の震災補強:1978年の震災が、一番建物の被害が甚大でした、客室壁は倒れ建物が傾斜したそうです。それから修繕補強をして何度か震度5以上を経験しました。震度7であったあの東日本大震災後には瓦屋根をすべて銅板屋根に葺き替えました。その下した瓦の総重量は軽く10トン以上の重さがあったそうです。

もちろん木造なので地震の際は揺れますし高い音もでます。また強風でも振動を感じますし当然マンションよりも頑強だとはおもっておりません。密封度でもかなり劣ります(換気という意味ではよいですが)。

しかし木造建築には、地震との長い歴史があり、その知識や技術がこれまでの震災の被害から我々を守ってくれたのだなと今回の地震で強く感じた次第です。

東北は地震の多い地域とは言われておりますが、だからこそ地震に強い家屋があるのだと思います。

皆様、木造だからと倦厭せず是非ご利用くださいませ。

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